前回の記事では、ソーラーパネルの取り付けに関する注意点とあわせて、 直列接続と並列接続の基本的な違いについても簡単にご紹介しました。
今回は、ソーラーパネルを家庭用電源やRV車の電装系に効率よく接続する方法について、もう少し詳しく見ていきましょう。 複数のソーラーパネルを組み合わせる際には、「直列接続」と「並列接続」という2つの基本的な接続方式があり、 どちらを選ぶかによって発電効率やシステム全体の安定性が大きく変わります。
本記事では、それぞれの接続方法の特徴とメリット・デメリットを解説しながら、 用途や環境に最適な接続方式を選ぶポイントをわかりやすく説明していきます。
ソーラーパネルを複数枚直列・並列に繋ぐと、電圧と電流の変化は以下の通りです。
この違いはシステム構築に最も直接的な影響を与えます。
そのため、ソーラーシステムを構築する際は、どのくらいの出力を実現したいのかを最初に明確にすることが非常に重要です。
システムで必要なパネルの枚数が決まったら、接続作業に入ります。
システム構築の際は、直列接続と並列接続をうまく組み合わせて、
全体の電流・電圧がインバーターやチャージコントローラーなどの機器が許容する
最大電流・最大電圧の範囲内に収まるように設計する必要があります。
ここではLVYUAN社のソーラーシステム(AC3kW~10kW出力)を例に、
直列接続と並列接続のメリット・デメリットを具体的にご紹介いたします。
構成:1640Wソーラー発電キット(PV1600W出力ハイブリッドインバーター×1台 + 410Wソーラーパネル×4枚)
以下は構成機器の仕様です。
システム構築時は、全体の電圧と電流がインバーターの許容範囲内に収まるように設計する必要があります。
この構成では、2直列×2並列(2S2P)が最適な接続方法です。
この構成は、3kWインバーターのMPPT範囲(30V~85V)、最大入力電流(60A)に適合しています。
本モデルは、家庭用の電力節約や小規模な商業用途に最適です。
✅ 結論:推奨構成は「2直列+2並列」です。
LVYUANの5kW以上のハイブリッドインバーターはすべて、500V以内の高電圧に対応しています。
(※3kWモデルは100V以内に制限)
多くのインバーターは高電圧条件で最も効率的に動作するため、
「直列数を増やし、並列数を減らす構成」が理想的です。
なぜなら、電流が増えると配線ロスが大きくなるためです。
高電圧・低電流での構成は、送電効率・安全性の両面で有利です。
ソーラーパネルの直列接続では、バイパスダイオードが重要な役割を果たします。 影や汚れによって特定のセルの出力が制限されると、そのセルが全体の出力電圧を引き下げ、システム全体の効率が低下する恐れがあります。
バイパスダイオードは、電圧が低下したセルをバイパスし、 他のセルへの悪影響を防ぐ回路を提供します。これにより、出力の安定性と効率性が大幅に向上します。特に大規模なソーラーシステムにおいては、バイパスダイオードの適切な設計と配置が、 パフォーマンス最大化と長期信頼性の確保に欠かせません。
(参考写真リンク:http://home.solar-make.com/?eid=219)
ソーラーパネルを並列に接続する際には、逆流防止ダイオードの導入が重要です。 これは、パネル間に生じる微小な電圧差や環境変化による逆流電流を防止するために使用されます。逆流防止ダイオードを用いることで、電力損失やパネルの損傷リスクを抑え、 システム全体の安全性と効率性を確保することが可能です。
(参考写真リンク:http://home.solar-make.com/?eid=219)
✅ 特に大規模なソーラーシステムでは、ダイオードの選定と設置位置がシステム全体の安定稼働を左右します。
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LVYUAN社製のソーラーパネルは、全モデルにバイパスダイオードが内蔵されており、さらにMC4付き逆流防止ダイオードを追加することで、 二重の安全対策(ダブルセキュリティ)が可能です。
複数のパネルを接続する際は、同じ仕様のパネルを使用することが最も効率的です。 特に並列接続では、各直列グループ(ストリング)の枚数を揃えることが重要です。
ただし、やむを得ず異なる特性のパネルを組み合わせる場合は、以下の2点を守ることで発電効率の低下を防げます:
上記条件を満たす場合、異なるパネルの組み合わせでも問題はありませんが、長期的には性能差による負荷の偏りが発生し、 一部のパネルの寿命や効率が低下するリスクもあります。
✅ ご購入前には、パネル仕様の確認と適切な組み合わせの検討をおすすめいたします。
LVYUAN社の100W~545Wソーラーパネルは、すべてバイパスダイオードを標準装備した人気商品です。接続用には、MC4コネクタ付き逆流防止ダイオードも取り揃えており、ワンタッチでの接続が可能です。また、TUV認証済みで、「25年間で83%以上」という高水準のリニア出力保証を実現しています。この高出力パネルは、オフグリッドシステムとオンブリッドシステムの両方に対応しています。停電時の蓄電やオフグリッド住宅への電力供給はもちろん、電気料金の削減にも貢献します。家庭用から商業用まで幅広い用途に対応できる汎用性の高い製品です。
直列接続は配線がシンプルで設置が容易ですが、1枚のパネルの性能低下がシステム全体に影響を与えることがあります。 一方で、並列接続は、パネルごとの性能差の影響を抑えることが可能ですが、配線の構成や保守が複雑になる可能性があります。
システム設計時には、ソーラーパネルの仕様・出力の均等性・配線のしやすさなど、 総合的なバランスを見ながら最適な接続方式を選定することが重要です。
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オートバイのバッテリー充電で電流不足を補う為並列接続をしたいと考えております。ダイオード等の選択等電気的な難しいことは分かりませんので、同じシステムを(パネル2枚、コントローラー2個)直接バッテリに繋ごうと思います。質問1.この場合は電流は2倍にならないでしょうか?質問2.パネルは25Wで12Vのバッテリーですので最大2A程度ですが、クランプメーターで電流を計測すると1A以下程度しか出ておりませんでした。コントローラを1機にしないと電流が2倍にならない場合、どの様なダイオードを選んだら良いでしょうか?よろしくお願い致します。
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並列接続の注意点として、開放電圧がだいたい同一とありますが、解放電圧の差はどの位まで許容されるのでしょうか?
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御社の太陽光パネル200W-20V2枚購入しました。取扱説明書にはストリングごとに逆流防止ダイオードの設置して下さいと記載ありますが、しないといけないでしょうか?また設置されている場所は端子ボックス内ですか?
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LY36M200Wを2枚並列接続での使用を考えています。パネルに逆流防止ダイオード内蔵とありますが、逆流防止ダイオードの後付けは不用と言うことでよろしいでしょうか?よろしくお願いします。
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この度、御社のハイブリッドインバーターと200Wパネルを並列をを交えて接続しようと思いますが逆流ダイオードがパネルに内蔵とありますが、本当に逆流ダイオードは不要でしょうか?カタログや仕様書に明記されていますか、非常に不安です。もし不要であれば他社製品との差別化ができると思いますが製品の特長として大きく表記願います。
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100Wのパネルを4枚並列で接続しております。色々なサイトで逆流ダイオードを入れないとインバーターが壊れるとか、逆流ダイオードは絶対に必要などの記載が多く、20Aのダイオードを取り付けていますが、一番肝心なのはダイオードの足が細いのにケーブルが2sqなのが納得できないのですが理由を教えて頂けましたら幸いです。
またバッテリーとインバーター間のケーブルが3.5sqで接続していますが、100Wくらいの小型冷蔵庫を一晩稼働させ、朝にケーブルを触ったらほんのり温かくなっていたのでケーブルをダブルで配線し直しました。 これで解消されると思いますが、2つのバッテリーを循環電圧を防ぐためこちらでもダイオードでバッテリー間を回り込みさせない配線をしております。
ここでもダイオードを使ってループ接続(各3本ずつ)していますが、1本でも大丈夫なのでしょうか。
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※逆流防止ダイオードの件でお尋ねいたします。
御社のソーラーパネル(410w2枚)を並列で接続し、バッテリーは12V130アンペア―のサイクルバッテリーを使用しシステムを組みたいと思います。この時ソーラーパネルに逆流防止ダイオード
を新たに付けなくてもよいのですか? 御社のパネルにはダイオードか実装済みと聞いていますので、この点をお教えねがいます。
販売運営:アコラデイジャパン株式会社
顧問弁護士:ベリーベスト弁護士法人(所属:第一東京弁護士会)
〒106-0032
東京都港区六本木一丁目8番7号 MFPR六本木麻布台ビル11階
新井俊一
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150Wソーラーパネル最大18.2V 8.25A用逆流防止ダイオードを選定する場合10A,15A,20A,30Aの内10A 出良いのでしょうか?容量高いものを使用した場合は通常時抵抗ロスが多くなるのでしょうか? 宜しくアドバイスお願いします。